霧島 大寒波の大浪池

寒波が訪れた霧島連山には、異国の風景が広がっていました。

宮崎と鹿児島の県境に位置する霧島連山は、霧島火山群とも呼ばれており、新燃岳と御鉢では未だに活発な火山活動が続いています。都城市街まで火山灰が降ることもしばしばです。最高峰は韓国岳(1700m)であり、今回は、霧島連山の中でもっとも大きい火口湖である”大浪池”周辺を歩いてきました。早朝より登り始めると、朝日が雪の粒に反射し美しく、光を追いかけながら登りました。

大浪池登山口から40分ほどで大浪池に到着。そこには、とても宮崎鹿児島の風景とは思えない光景が広がっており、南国育ちの私は心が踊りました。樹氷の雪が舞い上がり、突き抜けるような青空に張り付き、星空のように見えました。

そして大浪池は完全凍結という、これもまた稀な光景でした。

どうしても近くから見たいと思い、膝上まで足が埋まる雪道をくだりました。

曇りと晴れ間が連続する空模様でしたが、それは雪の白さと極寒の様子を際立たせることを手伝い、とても印象的な写真が撮れたのではないかと思います。

美しい風景写真は、場所にのみ依存せず、時季や光により大きく変わるというこを改めて実感させられる撮影でした。

宮崎鹿児島にもまだまだ絶景が隠れているようです。

keigo kawaida

1991年宮崎生まれ。熊本大学卒業後、フリーカメラマンとして九州内で活動。2019年に沖縄に移住し、作品制作に注力し始める。撮影テーマに拘らず、自らの好奇心や感情の流動的な変化に忠実な撮影を続けている。

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